ナウシカの思い出1

初めて「ナウシカ」というアニメを認識したのは、私が小学校2〜3年生の時に「少林寺」だったか「超人ロック」だったかの映画を見に行った時だったと思う。

上映前の映画予告で、「風の谷の〜ナウシカ〜〜♪」と安田成美の歌とともに、スクリーンいっぱいに大きい芋虫みたいなのがドカ〜ン!っと登場したのである。

当時は宮崎駿など知るはずもなくスタジオジプリなども無かったと思う。

小型飛行機に乗った女の子が巨大な化け物に追いかけられているという、シュールな絵面に当時の私には理解が追いつかなかった。

当然そんな訳の解らない映画を見るはずがなく、そのままスルーしたのだが、巨大芋虫のインパクトが妙に印象に残っていた。しかし日々の小学校生活の中ですぐ記憶から消えていき、1年ほど経った。

当時、私は映画大好き少年で「金曜ロードショー」「土曜ロードショー」「日曜ロードショー」は大体見ていた。そして何より楽しみなのが番組終わりの次週予告だった。その予告を見て、どんな映画かを想像しながら次の放送日が来るのを心待ちにするのである。そしてある日の次週予告で「ナウシカ」が登場したのである。

すっかり忘れていた少年の記憶が一気によみがえり、「おおっ!あの時のあの映画じゃないか!」と、少しだけ嬉しかった気がします。少しだけと言うのは、当時は別にそれほど面白い映画とは思っていなく、ただあの芋虫の正体が何なのかが知りたいという程度のことだった。

そして来る金曜日の21時を迎え、どれどれいっちょ見てやるか、という心持ちでテレビの前についた。

もちろん一気に夢中になったのは言うまでもない。

「未来少年コナン」が大好きだったので、ナウシカも同じ人が作ってるとすぐに気づいた。

ナウシカはまんまモンスリーだし、アスベルはコナン、ラステルはラナやん!。これ女版コナンやん!っと、テレビを見ながらひとりツッコんでいた。

そして翌日の学校では、ナウシカの話題で持ちきりだった。

当時の小学生たちに与えた影響は大きかった。

そして「漫画版」のナウシカに出会うまでは、さらに半年ほどを要するのであった・・。

続く

ナウシカの思い出2