小学生の時からナウシカを読み始めたのだが(当時は3巻までしか出てなかった)、
エフタルという国?地名?が何度か出てくるのだが、このエフタルというのがどこを指すのか、いまいち解らなかった。
大ババ様の説明によると、かつては高度な文明を誇ったが、泥沼の内戦が起こり、兵器を求めて王蟲を殺しまくったと。その結果王蟲の怒りを買い、大海嘯を引き起こした末に滅んだ国であると。
そのわずかな生き残りが腐海のほとりに住み続けた。

そのエフタルの末裔が風の谷であり、ペジテ市やパガセ市などであるのは何となく解った。
ではトルメキアはどうなのか?
当時の小学生の私の見解では、トルメキアもエフタルの末裔だと思っていた。大海嘯でエフタルが滅んだ後に、生き残った人々が分裂してトルメキアや風の谷を作ったと思っていた。要は同じ言語を使う同じ民族同士で争っていると。
私は長い間そう思っていた。そして大人になる頃にようやく最終巻の7巻が発売された。
7巻でナウシカとトルメキアの2兄弟が謎の庭園に訪れた時に、庭園管理者にナウシカが話しかけるが、
庭園管理者が「エフタル語を使うのか・・久しく使ってないな」と少し驚き混じりに言います。

この時に初めてナウシカがエフタル語をしゃべっているというのが解りました。
ではトルメキア人は何語を使っているのか? 実はトルメキア語があったんじゃないかと思いました。
当時トルメキアは大国です。しかも土鬼と大規模戦争中。
もしこの庭園管理者と出会った時に、ナウシカがトルメキア語で話しかけていれば、庭園管理者は別に驚かなかったんじゃないかと。トルメキア人が訪れてもそれほど不思議ではないからだ。普通にトルメキア語同士で会話に入ったと思われます。
しかし、まさかこんな所にまで辺境のエフタル人が訪れてくるとは思って無かったから、エフタル語を喋るナウシカに驚いたのではないだろうか。
という訳で風の谷やペジテ市の人々はエフタル語、トルメキア人はトルメキア語を喋る、それぞれ全くの別民族だという結論に至りました。
そしてよく読むと2巻に「エフタルが滅んだ時に、トルメキアの属領となった」と書かれていましたね。。。

ちゃんと読んでれば最初からエフタルとトルメキアは別々の国だという事が解ったはずですが。。。
この漫画は本当に一字一句、細かい所まで読まないと、気づかない所が沢山あります。
